第八割

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第八割

八月二十日、野口はラバウルに降り立った、熱い日差しと淡いブルーのキラキラと光る海は誰の心もリゾート気分に誘う、 野口は出来れば任務以外で来たかった、、と思った。気温は三十度を軽く越えており、野口はいくら任務とはいえスーツで来たことを深く後悔した、野口は空港の土産物やでアロハシャツとハーフパンツそれにビーチサンダルを経費で落として買い、そして空港のトイレで着替えたのだ、軽装になった野口は両手でスーツをかざし、しばらく眺めるとごみ箱へ押し込んだ。それはまるで何かを忘れたいようにも見えた・・・・・・・・・・・ 野口、、野口!、、野口ィ~! 「、、は、はい!であります」 貴様ァ、また寝てたのか、 「す、すみませんであります!」 フッ まぁいい、貴様に朗報だ、、あの女死んだぞ。「!!、あ、、あの女といいますと、、トルコ!」 あーそうだ、そのトルコ風呂だ。 「なな、なんで、、ですか?」 あー、なんでもあの女病気だったみてーだな、鬱病で自殺だとよ、お前が会った次の日だよ、、 「そ、、そんな」まぁ前から結構おかしな事言ったりしてたからな、限界だったんだろ、お前言っとくけど俺は何も関与しとらんからな、頭のおかしい女がいくらうちの商品を批判しようが全く影響力ないからな、 「頭おかしかったのかぁ・・、」 まぁいい、ちょっとお前ついて来い、イイモン見せてやるよ、 井澤は野口を連れ出した。 八王子市イザワウィスキー工場…
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