第1章

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一方、晴潔と部隊は三ッ目達のいるクンピー山のふもとの クービーチで十三歳の少女を犯していた。戦火が封切られるまえはバカンスの聖地としてブルジョアジー達であふれていた。晴潔にしてみればいかに少女であろうが便器なのだ、そして晴潔の性欲が満たされたあとはいかに十三歳の少女であろうが糞尿 啖 唾 にまみれた駅の公衆便所に変わりはないのだ。晴潔は汚い物を見る表情で少女を見下ろし少女の頭をトンカチで打ち抜いた。そして手で頭の後ろから左耳を押さえ デーーー!と言う雄叫びをあげて不敵な笑みを浮かべしゃがみ込み少女の口にウンコし走り去っていった。集団から排除された三ッ目や手無しが生きて行くには晴潔のように異行の集団として生きて行くしか道はないのだろうか?しかし哀しみの集団である晴潔の部隊の中でもまた一人の障害者が排除されようとしていた!障害者一級をもつ 林 と言う男は車椅子で移動中に誤って晴潔にぶつかってしまったのだ、晴潔は自動車にはねられたと思い車椅子をメタメタにマシンガンで打ち抜いたのだ。林の車椅子は粉々にくだけ ちり林はクービーチの芋虫と化した。これは集団からの排除とは言えないかもしれないが、林の場合車椅子がなければ芋虫にはならずにすんだのだ、もっとも車椅子がなかった場合もともと林は芋虫だったのだ、林がもしも日本でこのような自体に陥った場合すぐさま車椅子が支給されるだろう、それは日本という集団が 林 というクネクネとした「地をはう者」を恥とし覆い隠そうとしているためである。あくまでもそれは日本のためである、ここクービーチで芋虫と化した林はとても自然であるべき姿に戻ったのだ。晴潔達の性欲が回復した頃、日本ではあの冷血な男野口が動き出していた。
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