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第五話
野口が井澤の会社に入社して二年が経ったある日、一人の新入社員が入社してくる、名を坂倉十瑠子といった、十瑠子は大学を出てからスコットランドに渡りスコッチウィスキーのブレンダーとして修業をつんでいた、天性の臭覚を持つ女であのホワイト&マッカイの天才ブレンダーリチャードまでも彼女の才能に惚れ込んでいた。以前井澤はスコットランドへ麦畑を買い占めにいった際に十瑠子に出会い是非とも自社のブレンダーとして日本へ着てほしい、と頼み込んだのだ。十瑠子は一度断るが自国日本のウィスキー産業を知るのもブレンダーとして大事な仕事だと思った。十瑠子は三年間の契約社員として井澤のウィスキー会社、 イザワ に入社し日本へやってきたのだ、
そして野口は十瑠子とチームを組まされた、野口達の仕事は一にも八にもまずは宣伝であった、日本初であるシングルモルトウィスキー と言う触れ込みでみるみるイザワ のウィスキーは世間に知れ渡っていった、すべては順調だとおもった。そんなある日、野口は十瑠子に 「あなた今日時間ある?いいえ、なくても付き合ってもらいます」と半ば強引に飲みに誘われる。十瑠子の顔は怒っているようにも見えた、野口と十瑠子は会社の近くのBAR「ラマン」へ向かった…
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