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しかし、神とかいうものがどうもしっくりこなかっただけで、悪魔とか霊とかいうオカルトなものはむしろ信じやすい傾向があった。
だから彼はこの事件もそういう類のものの仕業なんじゃないかと思えて仕方ないのだ。
基本的に捜査は単純な聞き込みばかりではあったが、それも進むにつれて妙な話にずれてきてしまっている。
そうして今日、ついに彼らの尻尾を掴んで、いざ乗り込もうという感じなのだ。
クリストファーのような新人は後ろの方を任されるので、安全ではあるものの恐ろしいものは恐ろしかった。
話によれば、違法薬物だとか少年監禁だとか物騒な話も出てきているが、そんなことよりも宗教団体という事実が怖いとクリストファーは考える。
彼らの本拠地である建物を前にすると余計にその恐怖感が増してくる。
構えた銃がひどくちっぽけに思えるほどであった。
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