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その時に思いついたのだ。
山に連れて行こう、と。
人気の少ない道を選びながら山へ行き、金網の鍵を開けて中に入る。
整備されてない道が歩みを遅くさせるが、休憩は挟まなかった。
やっとの思いで山の中腹にある家にたどり着き、中に入る。
この家の中に入ったのはこれが初めてだ。
中は埃っぽい匂いとガラクタのような家具、そして父がはまっていた日曜大工の道具が壁に掛けられていた。
子供を机の上に置き、家の中を探索する。
クリスは偶然目にとまった、道具が掛けられている壁にある小さな鉄製の扉が気になり開けてみた。
中は煤がついており、どうやらここで何かを焼いていたらしいということしかわからなかった。
案外レンガかもしれない。
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