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彼は立っていた台の上に座り込み、視線を俺たちと同じ高さにする。
ゴテゴテした衣装がひどく重そうに見える。
「さてと、お前らには残念なお知らせがある。
全ての首謀者とも言える奴は今日は不在だ。
あと、ここにいる信者全てが床に落ちている白い粉のことを薬物と認識していない。
つまりここにいる人全員、保護対象であって容疑者ではない」
息もつかずに一気にまくしたてるように彼は言うと、ジッと彼の正面に立つ署長の顔を見た。
燭台の灯りが揺れる。
「君は一体どこから来たのかな?」
署長は子供に語りかける時と同じ口調で彼に聞く。
どう考えても普通の子供でないことは明らかだが、彼の見た目がそうさせたのかもしれない。
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