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今更になって気が付く そうか あの時 苺花が欲しかったのは私の愛情だったんだ 私の下手くそなクマが良かったんだね ごめんね 謝ってもなにも変わらない それでも、ごめんね 『…ありがとう‥』 私を抱き締めていた小さな体を私も抱き締め返す そして分かった気がした ‥この子は、きっと私の娘 昔、私が生んであげられなかった子供 だから初めて会った気がしなかった あの時のアイツに似ているから 『‥生んであげられなくて、ごめんね… こんな私が母親で、ごめんね 会いに来てくれたのに、なにもしてあげられなくて、ごめんね 愛してる‥ もう逃げないよ…』 「…ママ」 体温が少しずつ消えていくのが分かった私は最後にその子を忘れないように目にその笑顔を焼き付ける 「わたしは、幸せだよ」 淡いその笑顔は、光の欠片となって消えていった 私はその日 警察に自首した
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