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試合終了後、ピット
「次の試合は10分後です」
「わかりました」
フィーネは緊張しているが、大して問題あるまい
「さて、一夏の敗因を説明してください、織斑先生」
「いいだろう」
と言って俺はタブレットを操作する、簡易で点検するためだ
(うむ、問題はないか)
そう思いながら、各部を点検する
「織斑の敗因、それは武器の特性を考えずバリア無効化攻撃を使ったからだ」
「バリア無効化?」
「相手のシールドぶった斬って本体にダイレクトアタックする、雪平の特殊能力だ」
発言直後に叩かれた…なんで?
「これは自身のシールドエネルギーをも攻撃に転化する」
説明の中で、使っていた本人が第一回のモンドグロッソ(ISの競技の世界大会)の勝因を暴露した…ってそんなチート能力が一夏にも使えるのかよ…
「ISでの戦いはシールドエネルギーがゼロになったら負けだ」
そこに割り込むようにして織斑先生が話す
「バリア無効化攻撃はその特性上、出せるところが必殺か逆転しかない、簡単に言えば諸刃の剣だ」
「つまり俺って、だしどころを間違えた?」
「どの道負けている」
一応言っとくがな、お前じゃ俺には勝てんよ
「つまり、お前の機体は欠陥機だ」
「発言の訂正を」
欠陥機なんてISにはない、だってISは…
「あぁ間違えた、他の機体より攻撃特化になっているだけだ」
そこで余計なことを言ってみるか
「俺の機体も同じだけどね」
「そうなのか?」
「えぇ、機動性を追求した代わりに装甲とシールドエネルギーが通常機より少なめです」
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