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私の前には灰色の機体がある…
エッジの強い、それでいて流線型が目立ってもいる機体…
「これが…私の、専用機か?」
「あぁ、これが君の専用機…その名は」
そして告げられる、かつて私を縛り付けていた現象の名を…これから先の未来を変える機体の名を
「『リィンカーネイション』」
「・・・」
今はただ、何も守れない少女でしかない。
でも今からは違う、使い方を間違えば人殺しの道具になってしまう…
だけど…
「使うかい?」
「あぁ、今度こそ…守りたいからな」
「そうか、なら使いたまえ」
手を触れる、膨大な情報が頭に流れ込む
優しくて、どこか暖かい…
「行ける…この機体なら」
「だけど、この機体は強引に製造した機体だ、注意しろよ?」
「そうか…」
その後、発進する、目標はセシリアの前
「待たせたか?」
「いいえ、ちょうどですわ」
セシリアが意外なことを言う
「このまま、諦めてくれます?」
「何を?」
「私が勝つことは自明の理、私は代表候補生なのですよ?」
「それが?」
このような茶番に付き合うような気は1ミリもない、馬鹿らしくて笑いそうだ
「そんなことなどどうでも良い、私は私で自分の可能性にかけるまでのこと、それで勝とうと負けようと、どちらでも負ける人に当たるだけだ、諦めるのは貴様だぞ?」
先ほどの戦いでカズマが勝ったという事=負けは確定事項、でもこの戦いだけは…この戦いだけは負けられないのだ!!
「動き回って撃っているだけではありませんこと?それにドラグーンとやらも使わなかったようですし」
「わかっていないな貴様は」
「なんですって!?」
もういい、時間も惜しい、このような茶番はさっさと終わらせよう!!
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