代表決定(2)

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私の前には灰色の機体がある… エッジの強い、それでいて流線型が目立ってもいる機体… 「これが…私の、専用機か?」 「あぁ、これが君の専用機…その名は」 そして告げられる、かつて私を縛り付けていた現象の名を…これから先の未来を変える機体の名を 「『リィンカーネイション』」 「・・・」 今はただ、何も守れない少女でしかない。 でも今からは違う、使い方を間違えば人殺しの道具になってしまう… だけど… 「使うかい?」 「あぁ、今度こそ…守りたいからな」 「そうか、なら使いたまえ」 手を触れる、膨大な情報が頭に流れ込む 優しくて、どこか暖かい… 「行ける…この機体なら」 「だけど、この機体は強引に製造した機体だ、注意しろよ?」 「そうか…」 その後、発進する、目標はセシリアの前 「待たせたか?」 「いいえ、ちょうどですわ」 セシリアが意外なことを言う 「このまま、諦めてくれます?」 「何を?」 「私が勝つことは自明の理、私は代表候補生なのですよ?」 「それが?」 このような茶番に付き合うような気は1ミリもない、馬鹿らしくて笑いそうだ 「そんなことなどどうでも良い、私は私で自分の可能性にかけるまでのこと、それで勝とうと負けようと、どちらでも負ける人に当たるだけだ、諦めるのは貴様だぞ?」 先ほどの戦いでカズマが勝ったという事=負けは確定事項、でもこの戦いだけは…この戦いだけは負けられないのだ!! 「動き回って撃っているだけではありませんこと?それにドラグーンとやらも使わなかったようですし」 「わかっていないな貴様は」 「なんですって!?」 もういい、時間も惜しい、このような茶番はさっさと終わらせよう!!
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