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フィーネ「…」
突然だが、私は今、ある学園の校門にいる
フィーネ「はぁ…」
ため息しか出てこない…元いた世界とはまるで違うこの世界で、一度だけの人生を謳歌しよう思ったのだがそうはいかなかったようだ
フィーネ「どうすればいいのだ…」
案内図とはわかりやすく記載されるのではなかったのか?複雑すぎてわからん
教員「あぁ、ここでしたか」
フィーネ「…?」
教員「すいません、エレナス・フィーネさんですか?」
フィーネ「そうですが?」
その後、改めて説明を聞いてとりあえず道順を紙に書いてから教室に入った…30分もかかった
しばらくして入ってきたのは副担任の山田真耶(やまだまや)教諭だ…回文なので覚えやすい
真耶「あっあの!!」
フィーネ「はい?」
真耶「じっ自己紹介してもらっていいかな?」
フィーネ「エレナス・フィーネです、ご迷惑をお掛けすると思いますがこれから3年間よろしくお願いします」
真耶「はい、こちらこそよろしくお願いします」
いや、お前はかけられる方だ…とは言わないでおこう
さて、織斑一夏とやらが自己紹介(らしきもの)をしたあと姉らしき人物でこのクラスの担任、織斑千冬に物理的に沈められ(比喩ではない)ていたりした…しかしあの角度いい早さといい高そうな威力だ
ちなみに、私以外の女子は黄色い声で何かしら言っていたが…どうでもいいか
この学校ではすぐに授業がある…進学校と同じだな
その授業中にこんなことを言った人物がいた
一夏「ほとんど全部わかりません…!!」
はぁ!?入学前の参考書読んでないのか!?捨てたとかじゃないだろうな!!
案の定、捨ててしまったらしい…当然出席簿での攻撃が炸裂する
フィーネ「先が思いやられるな…」
小声で言っておいた…聞こえていないことを祈る
真耶「フィーネさん?聞いていますか?」
フィーネ「はい、ちゃんと聞いています」
真耶「そうですか、眠っているような感じでしたから心配しました」
少しだけ聞いていなかったがまぁいいか
フィーネ「…」
さて、授業はしっかり聞こう
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