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部屋を出ると、もうあたしと真ちゃんしかいない状態だった。先に行ったみたい。 でも、そんな真ちゃんも今はいるか、分からないんだけど。 泣きそうになりながら階段を降りようとすると、誰かに抱きしめられる。 誰かなんて、すぐわかる。 千「真ちゃん…。」 真「千晃は充分かわええで。今も、俺めっちゃドキドキしてるしw」 千「ほんと?」 真「ほんま。てか可愛すぎて誰にも見せたくないわ。これ、着とき?」 渡されたのは真ちゃんが着てたパーカー。 真ちゃんのにおいがした。 まだ、ぬくもりもあった。 千「ありがとう……。」 真「ええんやで♪じゃ、いこか♪」 千「うん!」 真ちゃんと手をつないで海へ向かった。
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