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「はあああああぁぁぁ…………」
あ、今のため息は過去最長かもしれないなぁ、とか、こうやって精神的疲労がピークに達していると益体も無い思考が右から左へ素通りして行くのって何でだろう。
もう草取りには飽き飽きだってため息を吐いてからそれでも続けて、
畜生やってられるかいい加減切り上げてやるって決意を胸にさらに続けて、
あぁもう今度こそ最後！ この畝(うね)終わったら家に戻って茶ぁ淹れてやる！ って近所迷惑を顧みず叫んでみてからさらに続けて、
っていうのを三回ほど繰り返してから、釘が刺さったみたいにズシンと痛み出した腰の筋肉をトントンほぐしながら伸びをして、
改めて見下ろしてみた畑仕事の進行状況は全体の三分の一にも満たないんだからこの虚脱感といったらない。
「広すぎるんだよ、ったくあのクソジジイ……」
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