ア リ ス と 白 ウ サ ギ

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「?? 僕は白ウサギですから、ウサギの耳があって当然じゃないですかっ」 いやいやっ! なに、その当たり前のことを聞かないでくださいみたいな顔! 常識的に考えて、普通の人間にはそんなもの生えてないからね! というか、白ウサギなの? 「そういえば  自己紹介がまだでしたね」 私が疑問を投げかける前に、頭のなかで考えていたことが顔に出てしまったのか、白ウサギだという男は答えてくれた。 「はじめましてアリス 僕は白ウサギ 君をここの住人から守り、物語の終わりへと導く者です」 とりあえず、白ウサギってのはわかった。 ウサギの耳が生えてるからね← 「ねぇ、白ウサギさん 物語ってなに? この場所に住んでいる人がいるの?」 ここは見渡すかぎりでは、建物すらなく、果てしない森が続いている そんな場所に人が住んでいるの? そもそも、住人から私を守るってどういうこと。 .
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