第1章

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それはコップの表面に顔が書いているのだ 単純な顔だけど、それぞれ女の子の顔と男の子の顔 それに一目ぼれをした 「ね、カズヤ。このコップにしよう」 「変わったコップだね。俺も気に入ったよ」 コップが決まった。 他にも何か様々なものを見た 私の部屋に置けるもの でも、こうやって見ていると二人で生活しているみたい 本当に生活が始まったら楽しいだろうな 二人の家具やインテリアなんか選べるなんて とっても幸せだと思う でも── それ以上考えると何故か悲しくなってきた 暖かい映像から急激に冷たい絵に切り替わり現実に戻された
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