第1章

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「どうした?」 カズヤが心配そうに顔を覗き込む 「大丈夫だよ。なんでもない」 「そっか?じゃ、とりあえずお会計してお昼ご飯でも食べよう」 そう言いながらレジに並ぶ レジでお会計しようとした時 「いいよ、これは俺からのプレゼント」 そう言ってヒョイと二つのマグカップを私から取り上げレジに出した 「えっ悪いよ…」 「いいんだよ、普段なにも買ってやれないからこれくらいな」 そう言って私に微笑んだ それだけで心が温かくなった 二人で使うマグカップが二人の新しいスタートのように感じられた
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