第1章

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「やばい、アイツ帰ってきた」 カズヤが体を引き離した って、どうすんの!? なんでこんな時に帰ってくるの! 「どうしよどうしよカズヤ!」 あぁ、こんな所来るんじゃなかった おとなしく近くのホテルでも行けばよかった なんでこんな所に来たんだろ… カズヤを見ると若干焦った表情を浮かべていた 「と、、、、とりあえずミクはそこのクローゼットに隠れてくれ!」 「ええっ…大丈夫?こんなところで大丈夫?」 「大丈夫!大丈夫!ほら急いで!」 そう言うと私の服と私の体を真っ暗なクローゼットの中に押し込めた 光は上下にわずかに開いた隙間から差し込まれるだけ まったく外がどおなっているか確認する方法がない ただ、音のみが伝わってくる カズヤは何をしているか分からないがベッドが軋む音が聞こえてきた その瞬間に寝室の扉が開く音がした
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