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──ガラッ!!!
・・・・・・・・・・・
「ねぇ、カズヤ」
カズヤの奥さんである貴美子が口を開いた
「ど・・・・どうした・・・」
カズヤの声が震えている
「これって…」
「これって・・・?な、、なにかな?」
「私捨てといてって言ったスーツよね?」
「す、す、す、すーつ!?」
「そうよ、一か月前にカズヤが着ないから捨てといてって言ったスーツだよね?」
貴美子の手にはカズヤのスーツが握られている
「あ・・・・・・ああぁあああ!!そうだった忘れてた!あぁ、、ごめんごめん」
「なんでそんなに汗かいてるの??」
「いやほら、捨てとけって言われてたの捨ててなかったから怒られちゃうなーって、、、あ、あははは、、、、」
「なに、馬鹿みたいに笑っちゃって」
一方、ミクは反対側の扉の後ろに移動しており発覚を免れていた。
クローゼットは両開きのドアであり、貴美子は片方の扉しか開けなかったのだ。そこは、先ほどまでミクが隠れていた場所。
あ・・・あぶない!!
なんなのよ!ほんとに!
「あーぁ、なんか白けちゃったね。」
貴美子はそういうとクローゼットを閉めた。
「え??あ・・・あ、ごめんよ」
「まぁいいわ。また今度しましょ」
チュッ
キスの音が聞こえてきた。
「それじゃ私夕飯の買い物に行ってくるね」
「お、、おう。わかった。気を付けてな!」
た、、、たすかった…
ミクは大量の汗をかいていた
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