第1章

36/38
前へ
/38ページ
次へ
──ガラッ!!! ・・・・・・・・・・・ 「ねぇ、カズヤ」 カズヤの奥さんである貴美子が口を開いた 「ど・・・・どうした・・・」 カズヤの声が震えている 「これって…」 「これって・・・?な、、なにかな?」 「私捨てといてって言ったスーツよね?」 「す、す、す、すーつ!?」 「そうよ、一か月前にカズヤが着ないから捨てといてって言ったスーツだよね?」 貴美子の手にはカズヤのスーツが握られている 「あ・・・・・・ああぁあああ!!そうだった忘れてた!あぁ、、ごめんごめん」 「なんでそんなに汗かいてるの??」 「いやほら、捨てとけって言われてたの捨ててなかったから怒られちゃうなーって、、、あ、あははは、、、、」 「なに、馬鹿みたいに笑っちゃって」 一方、ミクは反対側の扉の後ろに移動しており発覚を免れていた。 クローゼットは両開きのドアであり、貴美子は片方の扉しか開けなかったのだ。そこは、先ほどまでミクが隠れていた場所。 あ・・・あぶない!! なんなのよ!ほんとに! 「あーぁ、なんか白けちゃったね。」 貴美子はそういうとクローゼットを閉めた。 「え??あ・・・あ、ごめんよ」 「まぁいいわ。また今度しましょ」 チュッ キスの音が聞こえてきた。 「それじゃ私夕飯の買い物に行ってくるね」 「お、、おう。わかった。気を付けてな!」 た、、、たすかった… ミクは大量の汗をかいていた
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加