57人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃ言ってくるね」
玄関の音が閉まる音がした
それと同時にカズヤがクローゼットを開けた
「ミク?大丈夫か?」
「ぐすっ…」
「え!?泣いてるのミク??」
「すっごい怖かったんだから…それなのにカズヤは…」
「あ、ちがうって、あれはほら、、、ごめんごめん、あいつが強引でさ」
「もういいよ、あたし帰る」
「ちょっと待てってミク!」
私はカズヤの声に耳を傾けずに玄関まで走った
この部屋から出たい、あの耳障りな音を早く忘れてしまいたい
なんで好きな人がエッチする場面に立ち会わなきゃいけないの
だいたい、こんな所にカズヤが呼ぶから悪いのよ!
「ちょっとミク、落ち着けって」
「もう帰る。帰りたいの!」
私は靴を履き玄関を開けて外に出た。
カズヤの馬鹿!
人がどれだけ怖い思いしてたかしらないで!
携帯のバイブが鳴る
見るとカズヤからだ
ふん!一時無視してやるもん
またしばらくするとメッセージが入っていた
[ごめんミク。俺が悪かった。怖い思いさせてごめんね?]
反省はしてるようだけど、もっと反省させてやるんだ
ちょっと意地悪かもしれないけどお仕置きが必要よ
最初のコメントを投稿しよう!