第1章

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「それじゃ言ってくるね」 玄関の音が閉まる音がした それと同時にカズヤがクローゼットを開けた 「ミク?大丈夫か?」 「ぐすっ…」 「え!?泣いてるのミク??」 「すっごい怖かったんだから…それなのにカズヤは…」 「あ、ちがうって、あれはほら、、、ごめんごめん、あいつが強引でさ」 「もういいよ、あたし帰る」 「ちょっと待てってミク!」 私はカズヤの声に耳を傾けずに玄関まで走った この部屋から出たい、あの耳障りな音を早く忘れてしまいたい なんで好きな人がエッチする場面に立ち会わなきゃいけないの だいたい、こんな所にカズヤが呼ぶから悪いのよ! 「ちょっとミク、落ち着けって」 「もう帰る。帰りたいの!」 私は靴を履き玄関を開けて外に出た。 カズヤの馬鹿! 人がどれだけ怖い思いしてたかしらないで! 携帯のバイブが鳴る 見るとカズヤからだ ふん!一時無視してやるもん またしばらくするとメッセージが入っていた [ごめんミク。俺が悪かった。怖い思いさせてごめんね?] 反省はしてるようだけど、もっと反省させてやるんだ ちょっと意地悪かもしれないけどお仕置きが必要よ
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