第一章

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だけど、小遣いは母のお手伝いをしてで無いと、貰えない。 我が家の手伝いで、魔玉という魔力を貯める事が出来るアイテムに、魔力を入れる手伝いがある。 10日で銅貨一枚になるので、欠かさず寝る前には魔玉を握る。 ………そんな事を欠かさずしていたので、12歳になった僕は、学園入学時には魔力が500もあった。 変に注目される中。 『さすが、リュースケ君の子は優秀ですな』 『入学時点で500とは、将来が明るいの』 僕に対する評価では無く。人は父を褒める。 学生の身で、国民の生活を変えた天才発明家。人類の未来の掛かった戦争でも、危機を乗り越える兵器などを開発し、英雄として生きる伝説とされている。 その息子だから、僕は期待される。 僕自身では無く。彼の息子な僕だから期待される。 僕は、父の存在を重荷に感じていた。 …
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