第一章

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二人は、強化魔法の重ね掛けである『剛化』が入学当初から使える。 当然、親御さんの教育だろうが、親御さんは『剛化部隊』という精鋭に所属しており、若くして部隊長と副部隊長として活躍している。 ゲイルさんに関しては、『特別警備部隊』という『レイ』と『イージス』を装備した精鋭部隊に所属していた過去があるが、『レイ』の破棄により、部隊は解散した。 その後、『剛化』を極め、『剛化部隊』に所属している。 『剛化』を使用している相手に、上級魔法ではダメージを与えられない。 構わず突っ込まれて、斬り倒されてしまう。 なので、私の攻撃は二人には通用しないのだ。 そんな二人は、互いをライバルと認め、互いに打倒○○と掲げている。 そんな二人が、私達と一緒にいるのは、ミリアが同じく心配だからだ。 同い年なのに、病弱なミリアは妹的なポジションで二人からは扱われている。 そこで、余りうるさくすると、私が二人を追い出す関係である。 四人の中で、恋人関係も、恋愛感情も生まれてはいない。 本当に、兄弟の様に育って来てしまったと、恋を知らない15歳である。 それに、弟が可愛くて、他の男子に気が向かない。
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