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マナが改良した魔法は、所詮は子供の大会用である。
剛化魔法を突き抜けて、標的を爆破に寄って吹き飛ばしていたが、吹き飛ばすだけで留めていると言った方が適切だろう。
もっと魔法を強く細く鋭くし、体内深くまで刺せる様に弄り、その状態で爆発させたとすれば、体内から人を爆発させる事も可能になってしまう。
そうなれば、剛化魔法など、役に立たなくなる。
それ以上に、目に見えない程の細さに改良してしまえば、避ける間も無くヤられてしまう。
それが魔物など敵に向くなら、まだ良い。
恐ろしいのは、同じ人間に向く事だ。
恐ろしい事を思い付くなと、マナへ視線を向けると、事実を思い出す。
そう、マナにアドバイスを自分がしていた。
『針にすれば、一点突破の魔法』なんて事を、龍介は娘マナに教えていた。
…俺の所為かよ。
そんな事を反省しながら、最早反省で済まなくなった事態に辟易とする。
…
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