告白作戦会議

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「どうせ僕のこと、さん付けするのに違和感感じたんだろ?堅苦しいの嫌いだし、好きなように呼んでいいよ」 「じゃあカイ君で」 カイ君は呼び捨てでもいいのに、と言ったけど私は断った。 なんかカイ君が一番しっくり来たから。 そう理由を説明すると、カイ君はなぜか一瞬曇った表情になり、すぐに元に戻る。 「…ふぅん。ま、なんでもいいや。話変わるけど明日の作戦な」 「うん」 そういえば本題はこっちだったんだ、と気を引き締める。 「確認しておくけど、最低限挨拶はできるな?」 「いつも手嶋君からしてくれるから…」 カイ君は眉をひそめて口を尖らせ、あからさまに不機嫌な顔になる。 「受身は禁物だ。特に片思いなら、自分から積極的にならないと、相手に思いすら届かない」 それは私もずっと思ってきた。 言わなきゃずっと、ただの同級生のままだってこともわきまえている。 でも、いきなり話しかけるなんてことしたら、変な人って思われてしまうかもしれない。
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