夕焼け色

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放課後が…ついに来てしまった…。 「おーい、天原?俺は何やればいいんだ?」 「あっ、えと、私が書類を揃えるから、それをホッチキスで止めてほしい…です」 緊張しすぎてたった一言でも噛んでしまう。更に声は裏返るし、震えるし、初っ端から不安が募る。 カイ君はわざわざ私には見えない位置まで離れていってしまった。 書類をまとめながら、小さく息を吐く。 せっかくの手嶋君との二人きりの時間なのに、これっぽっちも楽しくない。 息苦しくて、切なくて、押しつぶされそうなだけ。 私が黙っていると、手嶋君の方から話しかけてきてくれた。 「そう言えば俺、天原のことあんまり知らないな。ほとんど話したことないし」 「そう、だね」 話題を振ってくれたにもかかわらず、私は曖昧な返事しかできない。 こんなんじゃ、やな奴って思われて呆れられても仕方無い。
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