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いつもと雰囲気が違うように見えるのは、夕焼けのせいなのか、この状況のせいなのか。
私はその姿に胸が締め付けられる気持ちになった。
「わ、私頑張る」
なぜだか居た堪れない気持ちになって、わざとらしく立ち上がる。
するとカイ君が私より焦ったように、勢いよく立ち上がる。
「僕そろそろ行くから!それじゃまた明日」
「え?」
そう言うやいなや、カイ君は脱兎のごとく部屋を出て行ってしまった。
一人取り残された私は、自分に出来ることをやることにし、行動に移した。
「私は私なりに、頑張らないと。他でもない私の恋なんだから」
握った拳に力を入れて、自分に喝を入れる。
やる事をやったあと、この日は疲れて早めに布団に入った。
一日目終了
残り二日
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