黒木颯斗という奴

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時間は経ち、放課後。 特にすることもなく用事がない私は 一人で帰っていた。 ったく、あの男は一体何者なのだ。 怒りを通り越して呆れるしかなかった。 「おい」 声がする方へ顔を向けると ゴリラが一匹。 「お前が白河稀子か」 「だったらなんだよ、ゴリラ」 「ゴリラじゃねぇし!」 うるさいゴリラだな。 生憎、バナナを持ち合わせてないんだが。 「お前が昨日俺らのボス達をボコボコにした女だな!」 あー、昨日の猿の仲間か。 「あれボスだったんだ。にしては弱いな」 「なんだと!?もう一度言ってみろ!」 どうやらこのゴリラは耳が遠いらしい。 「お前んとこのボスは弱い」 「こ、このやろぉ!」 発見。 ゴリラって顔が赤くなるんだね!
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