黒木颯斗という奴

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「お前だけは許さねぇ!」 と言って殴りかかろうとして来たゴリラ。 しかしここは人が多い。 こんなとこで大きな事件を起こしたくない。 後々面倒なことになるからね。 とりあえず私は走った。 逃げてないよ?走っただけ。 「てめぇ、逃げんのかよ!」 逃げるわけないだろ、馬鹿ゴリラ。 走ること約7分。 ここは人気のない路地裏。 「もう鬼ごっこはおしまいだ」 「お前はヤンキードラマの見すぎだ」 鬼ごっこをした覚えはないんだがな。 「だが、お前はもう逃げられない」 ゴリラの一言で理解した。 どうやら私は囲まれてしまったらしい。 ざっと20人ってとこだな。 「女一人相手によくこんなに集めたな」 男のプライド…ミスだな。 ゴリラのプライドというのはないのか。 「うるせぇ!やっちまえ!」 その一言で20人が一斉に殴りかかろうとして来た。 私も臨戦態勢に入ろうとした時… 「何してんの?」
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