可愛げがない

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「お楽しみのところ悪いけどそこまで。」 私が間に割って入ると あからさまに不機嫌そうな男と 助かったという顔の女。 「なんだよ、てめぇ」 「し、白河さん…」 あれ? 彼女の方、私のこと知ってるの? あぁ、よく見たらうちの学校の制服じゃん。 なるほどね。 余計に放っておけなくなったな。 「お兄さんさ、それ脅迫罪だから」 「な、何がだよ!」 「壁ドンだよ、壁ドン。 相手の同意がない場合どんなイケメン でも脅迫罪なんだよ。 まぁ、お兄さんそこまでイケメンじゃ ないから完璧脅迫罪だね」 あら、お兄さんもしかして知らなかった感じ? 顔が真っ赤になってますけど? 「てめぇ、いい気になりやがってチビ」 はい、ぷっつーん。 この白河稀子を怒らせたね。 「誰が…チビだって?」
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