第2章

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次の日、約束の時間にソンミンさんが、迎えに来てくれた 「初めに会った、あのビルに行きます」 そう言って、ソンミンさんは、車を走らせた 「ところで、レッスン?とか、ソンミンさん達の仕事って?」 「さんは付けなくていいですよ、ソンミンで、仕事は...まだ、内緒にしておきます...ふふ」 何だかイタズラっ子のような表情だ 「あの...じゃあ、ソンミン君で...」 内緒なのか...レッスン?練習?何の... 私の頭には、ハテナマークが飛び交っていた 「着きましたよ!レッスン室に案内しますね」 そう言って、ビルを入ると広い部屋に案内された 鏡に向かって何人かが、音楽に合わせて動いていた 「ジヌヒョンとルハンは、知ってますから、後は...テユヒョンとヒチョルヒョンですね」 そう言って、二人の前に連れて行かれた 「アニョハセヨ...あっっ」 顔を見た瞬間に、公園で会った二人だと分かった 「どうしましたか?」 ソンミン君が、心配そうに覗き込んだ 「あっ...ううん、何でも無い...」 そう言って二人を見ると テユさんは、少し驚いた顔をしてから、片目を閉じウィンクをした ふふっ...やっぱり.... ヒチョルさんは、どうやら覚えていないようだった 一瞬だったしね... 私は部屋の隅のイスに座り、みんなの様子を見学していた 音楽が鳴り始め、五人が踊り始めた うぁ...上手いし、カッコいい... ダンサー?歌手?プロ...なのかな? それにしても... 初めて聞いた曲...だよね...多分... 何だか聞いた事がある気がする... 私は、無意識に、その曲を口ずさんでいた... ん?...何で知ってるんだろう... 曲を聴いている内に、頭に音が響いてきた... 空調が効いているのに、うっすら汗をかいているのが分かった 頭が鈍く痛み出す 何だか...ふらふらする... はぁ...息...苦しい..... 音が遠くなり 目の前が暗くなった...と思った瞬間 私は意識を失った
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