第1章

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ギラノは夜勤明けでギラノス号に乗り関内スキップに向かった。頻発する突然のスコールに苛立ちながらギラノは呪文を唱えるようにある言葉を繰り返していた。「おおやまずみのみこと様~我らにドル箱タワーを授けたまえ、ブツブツ…」不審に見られながらギラノは関内へ急いだ… ヌキップ関内店前am10:00 すでに万歩はヌキップの前にいた。 万歩「おい、お前金あるんだろうな?」 ギラノ「……まぁとりあえず入ろうや、、」 ギラノと万歩はヌキップの店内に入った。 ギラノ「なぁ、万歩、この島でどれが一番光ってる?」 万歩「お前金持って来たのかよ、」 ギラノ「まぁ、まぁ、目を細めてボーっとしてくるだろ?かすかに他より光って見える台があるはずだ、見てみろ。」 万歩「………」 二人はホールの端からクリントイーストウッドのような表情でシマを見つめた。 万歩「わかんねぇよ、、」 ギラノ「そうか、んじゃ昨日も出てないこの二台にしよう。」 ギラノと万歩は台に座った。 万歩「ほらよ、でも俺は二万しかないからな。」 万歩はギラノに一万円を渡した。 ギラノ「充分でさぁ、、」 ギラノは自信あり気に答えたが現実的に考えていくらミドルタイプとはいえ予算が一万円とはかなり無謀である、何故ギラノは一万円という蚊も堕ちる予算でアマデジや一円パチンコという選択肢を飛ばしミドルタイプに挑んだのか?ギラノと万歩は一万円札を台に挿入した…
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