第3話

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ギラノが万歩の隣に座ると万歩が口を開いた、 「ちょっとしばらく銭一台で様子みようぜ。」 ギラノ「……ああ、そうだな」 ギラノは笑わずに答えた、、万歩の選択に不満があったわけではない、しかしその決断は結果的にギラノが足を引っ張ってしまった事を認めなくてはいけない選択でもあった、ギラノ的には一箱飲まれてしまった失態を挽回したいという想いに杭をさされてしまった感は否めない。 その後打ち手を万歩からギラノにチェンジするも遂には出玉は底をついてしまう… 万歩「…一円パチンコでも行くか、、」 ギラノ「…だな、」 ギラノと万歩はヌキップの二階にある一円パチンコに向かった… 一円パチンコとは文字通り一玉を一円で借り入れるパチンコの事だ、通常のパチンコは一玉を4円で借り入れる、つまり一円パチンコとは四倍遊べるかわりに収支も4分の1なのだ。現在ギラノと万歩の持ち金は7000円なので一円パチンコであったなら通常のパチンコにすると28000円分は遊技できるというわけだ。しかしギラノ達ヘビーパチンカーにとってはエキサイトするにはいたらないお遊びパチンコ感は否めない。言わば漫画賭博黙時録カイジに出てくる地下世界の住人に成り下がった気分である。ギラノと万歩は地下への階段をのぼっていった…
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