第1章

2/2
前へ
/24ページ
次へ
次の日明朝、フォックス、リク、紅葉、セイラ、リリアの五人は遺伝子薬学研究所付近の森へ出発した。 リク「そういえばフォックス、お前の刀って…」 フォックス「ああ…これは川瀬隊長がくれた物なんだ」 刀を折られたことを川瀬に伝えたフォックスは、迎撃部隊のあまりの太刀を川瀬からもらっていた。 リク「もらった割にはなかなかいい太刀じゃねえか」 フォックス「ああ。毎日手入れしてるよ」 森に近づくにつれ、霧が立ちこめてきた。 セイラ「これは発見が難しくなりそうね」 突然リリアがフォックスの袖を掴んだ。 フォックス「どうした?リリア」 リリア「フォックス君…感じるの…これはあの時の…」 フォックス「あの時って…狂竜ウイルスか?」 リリアはこくんと頷く。 フォックス「リク…これは薬使わないといけないかもしれないな」 リク「もしもの時は、お前らだけで逃げてくれ」 皆はあ?という顔をした。だが、リクの目は真剣だった。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加