2人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日明朝、フォックス、リク、紅葉、セイラ、リリアの五人は遺伝子薬学研究所付近の森へ出発した。
リク「そういえばフォックス、お前の刀って…」
フォックス「ああ…これは川瀬隊長がくれた物なんだ」
刀を折られたことを川瀬に伝えたフォックスは、迎撃部隊のあまりの太刀を川瀬からもらっていた。
リク「もらった割にはなかなかいい太刀じゃねえか」
フォックス「ああ。毎日手入れしてるよ」
森に近づくにつれ、霧が立ちこめてきた。
セイラ「これは発見が難しくなりそうね」
突然リリアがフォックスの袖を掴んだ。
フォックス「どうした?リリア」
リリア「フォックス君…感じるの…これはあの時の…」
フォックス「あの時って…狂竜ウイルスか?」
リリアはこくんと頷く。
フォックス「リク…これは薬使わないといけないかもしれないな」
リク「もしもの時は、お前らだけで逃げてくれ」
皆はあ?という顔をした。だが、リクの目は真剣だった。
最初のコメントを投稿しよう!