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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この話は、今日何気なく見ていた新選組関連の写真から思いつき、一日で書きあげたものです。
短編と呼ぶにも短い話でしたがいかがでしたでしょうか。
島田魁は新選組に早くから入隊。
鳥羽・伏見の戦いで火ぶたをきった戊辰戦争では多くの隊士が離れていく中、最後の最後、弁天台場まで戦い続けました。
降伏し、放免となった後は同志の慰霊に尽力したり、『英名録』『島田魁日記』といった資料を残すなど、ずっと新選組としてあり続けた人だと思います。
そして、私の中で最も印象深いのが維新後、新選組が一時期屯所として間借りしていた西本願寺の守衛となり、その巡察中に境内で亡くなったという事。
一徹で真面目な性格だと言われる彼のことです。きっと、かつてお世話になった西本願寺への恩返しにこの仕事を選んだのでしょう。
何を思いながらここで毎晩過ごし、最期はどのようにして亡くなったのか。
それは本人しか分からないところだと思います。
しかし、最期の最期まで新選組の為に尽力し、その面影のあるこの場所で過ごした彼には幸せな最期であってほしい。
ずっと大切にしていた新選組に、面影を感じ続けた彼らに、再開を果たして欲しい。
そんな思いから生まれた話です。
完全なる自己満足にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
それでは、また別の作品でも出会えることを願って。
大晦れの
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