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熱いシャワーを浴びた仁は髪を拭きながら浴室から出てくる
ふう、サッパリした。髭でも剃るか
スッと鏡を覗き込む
あれ…?なんかいつもと顔が違う…
仁の顔には深い皺が刻み込まれていた
ほうれい線と目尻の皺
マジかよ…
最近俺頑張ってるから疲れてるのか…?
しばらく鏡を見たまま固まっていた
その日はマスクをしたまま大学へ行き授業を受けた
帰る準備をしていると
「仁~、久しぶりに遊ぼうよ」
派手なギャルが声を掛けてきた
仁はその女をチラッと見て「悪ーな。お前とはもう遊ばねぇよ」
そして教室を出ていった
「なんなの。最近の仁超つまんなーい」
と、ギャルは別の男を探す
大学を出た仁は美容整形外科へ立ち寄った
深い皺にヒアルロン酸を打って貰う
ふう…あんな顔じゃイケメンが台無しになるとこだったぜ
頬を擦りながら家路に着いた
今日もメイが暖かく迎えてくれる
メイだけ傍にいてくれたらそれでいい
仁は心の底からそう思った
そうしていつもの様に一緒にベッドへ入る
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