序章 「石像の悪魔」

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この戦いその一瞬が命とりになる ガーゴイルは全速力で秋雷との距離を詰めた ガーゴイルはもう確信していた 「殺せる」 ガーゴイルはあの雄叫びで勝利を確信した ガーゴイルは口を開けその鋭い牙が秋雷を狙う だが 確信したのは秋雷のほうが早かった 突然ガーゴイルと秋雷の間に結界が現れた それは秋雷が自分を守るために張った物では無い ガーゴイルを捕らえるために張った物だった ガーゴイルの周りにはすでに結界が張られていた 「終わりだ・・・」 ガーゴイルはすぐに抜け出そうとルーンカードを燃やそうとした しかし、ガーゴイルの上から何か重い物が落ちてきた そこにはルーンカードでできた結界がガーゴイルを真上にあった 「界っ!」 その瞬間、ガーゴイルの真上にある結界がガーゴイルを押し潰すように襲う だが、ガーゴイルの防御力ではただ潰すだけでは殺せない しかし、ガーゴイルの体からは次々にひびが増えていく 「物とは、傷やひびがあるとそこから壊れていく」 「終わりだっ!」 次の瞬間、ガーゴイルは音と共に跡形も無く崩れた 「ふぅ~、やっと終わったぜっ」 崩れた石像からはガーゴイルの力はもう残ってない 完全に消滅した これが俺の、「新井秋雷」の仕事 そして俺が「魔法使い」だ その時、突然秋雷の口から大量の血が流れた そして最後に秋雷の目にうつったのは・・・ 自分の心臓を貫く石の剣だけだった
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