複雑の遊園地

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「時間に間に合う方が大事だろ?」 「確かにそうだけど。褒めてくれないの?」 「その服可愛いねー」 「うわー適当感が滲み出てる」 「何だよ。褒めたのに」 「そんな適当なのはいらないよ……」 そう呟いた理穂の顔はどこか淋しそうだった。 ったく…… 「ありがとな。しっかり考えてくれて」 そう言い、理穂の頭を撫でた。少々、気恥ずかしい。 「さあいくぞ。せっかく行くんだから、いっぱい楽しむぞ」 「うん!」 何はともあれ、ようやく出発した。
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