12人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
「時間に間に合う方が大事だろ?」
「確かにそうだけど。褒めてくれないの?」
「その服可愛いねー」
「うわー適当感が滲み出てる」
「何だよ。褒めたのに」
「そんな適当なのはいらないよ……」
そう呟いた理穂の顔はどこか淋しそうだった。
ったく……
「ありがとな。しっかり考えてくれて」
そう言い、理穂の頭を撫でた。少々、気恥ずかしい。
「さあいくぞ。せっかく行くんだから、いっぱい楽しむぞ」
「うん!」
何はともあれ、ようやく出発した。
最初のコメントを投稿しよう!