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君とは小さい頃からいつも一緒だった。
いわゆる腐れ縁というやつ。
お互いのことは何でも知っている。
趣味や好きな食べ物、得意なこと。
でも、一つだけ分からないことがあった。
――それは恋心。
彼女のことが好きだった、ずっとずっと前から。
けれど、伝えることはできていない。
この関係が壊れてしまうのが怖くて。そ
して、ある日突然、そんな夢は覚めようとしていた。
「練習相手になってほしいの」
この一言が終わりの始まりだった。
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