プロローグ

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ガチャっと玄関の鍵が空いた音が聞こえた瞬間、駆け寄る。 「おかえりなさい。」 精一杯の笑顔で、大好きなあなたを見上げて言う。 「ただいま。」 その言葉ともに、今日一番の優しい笑顔と大きくて優しい手が頭をぽんぽんとなでてくれる。 「夜ご飯なに?お腹すいちゃった。」 「肉じゃが。冷蔵庫の残り物で作ったやつだけど…。」 「やった。あかねの肉じゃが好きなんだよね。」 こうやって、私を喜ぶ言葉を平気でぺろっという。
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