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私はソファーに腰掛け、翔ちゃんは立って私の髪をドライヤーで乾かす。
「熱くない?」
「大丈夫、気持ちいい。」
翔ちゃんは、“ならよかった”とクスッと笑った。
翔ちゃんの手は大きくて、でもシュッとしていて指が長い。
その手が優しく私の髪に触れる。
たまに耳にもあたり、ドキッとする。
「髪、伸びたね。」
「うん。ちょうど夏祭りで浴衣着るときに髪アレンジできるかなーって。」
「ふ~ん。」
翔ちゃんは、少し低い声で言った。
「どうしたの?」
「いや、うなじってエロいよなって思って。」
「え?」
翔ちゃんは、私のうなじを指でスーッと撫でた。
「…っ!」
さっきまで眠気がしたのに一気に目が覚めた。
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