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気がついたら、好きだった。
小さい時からずっとそばにいてくれた。
運動会の時も観にきてくれて、授業参観の時もなぜかいて。
いつも大きな手で私を撫で、褒めてくれた。
10個も歳が離れているから、いつも私を妹のように可愛がってくれた。
家が近いこともあって、しょっちゅう翔ちゃんの家に行って、遊んでもらっていた。
翔ちゃんはイケメンだし、モテるから女の人と歩いているのを見かける事が多かったが、その女の人も私を可愛がってくれたから、敵だとは思っていなかった。
今思えば、小学生なんかを相手にしてなかっただけだと気づいた。
それでも、ずっとそばにいてくれた。
でも、別れは突然やってきた。
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