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◇◇◇◇◇◇
「なぁ、陵介。俺ってゲイに見える?」
夜、僕は行き着けのバーで、週に3度は顔を合わせる幼馴染みの陵介と酒を酌み交わしていた。
甘いカクテルが好きな僕は何杯目かのカシスオレンジを口に含み、聞いてみる。
「はぁ?…急に何言い出しちゃった?」
陵介は同じように口に含んでいた酒を飲み込むと、酔ったのか…?と僕の顔を覗き込んできた。
「いや、明日からまた新人指導するんだけど…」
僕は事の顛末を話し、彼に意見を求めた。
「お前女っ気ねぇからな。しかもあの成田亜沙美に言い寄られて相手にしないとなりゃ…疑いたくもなるだろうよ」
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