レッスン

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「はじめまして、新城と言います。今日はよろしくお願いします!」 改めてレッスン室に導くと、彼とよく似た雰囲気の男性が畏まって挨拶をしてきた。 「新城…?」 あれ…名字同じ? 「オレ、…僕の兄なんですよ。心配性で…マネージャーに…なるらしいです」 少し恥ずかしそうに、複雑な心境だと言わんばかりの言葉尻に思わず笑みが溢れる。 …菅さんの言う通り、男女問わず受けのよさそうな容姿。 まだ成長途中の体の線は細く、かといって華奢過ぎるほどではない。 挨拶してくれた新城くんが心配するのも、わかる気がする。 聞けば年の離れた兄弟の末っ子で、自分が人からどういう目で見られるのかまるで自覚がない。 母親似だとからかわれるのが嫌で、髪を伸ばしてたというが、その美貌に気づく者も居たのではないか。
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