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「残念ながら全然です。だから、モデルになれたのも実感なくて…」
「もっと自信もっていいと思うよ。…そうそう、菅さんから聞いてると思うけど」
「あ、はい!」
あまり雑談している時間はないから本題にうつる。
緊張してるみたいだったからそれを解すための雑談だったのだが。
上手く作用してくれたようで、玲音くんにさっきの固さはもう見られなかった。
「特番まで時間ないんだよね…。とりあえず一度歌ってみてくれるかな?」
今彼に求められているのは、歌声だ。
菅さんも無茶を言う。
玲音くんはまだ高校生で学校も行かなくてはならない。
レッスンを毎日やってもものになるかどうか…。
「何を歌えばいいですか?」
「君の好きな歌でいいよ」
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