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俺と澪は激しく教会の扉を蹴って開けたーーー
ことは無く、跳躍魔法と消音魔法を使って屋上にいた。
「鳴神、神風、影武者ソフト起動。
対象はミオ、カエデ」
D-oks【鳴神】こと鳴神とV-olk【神風】こと神風は影武者アンドロイドで、文字通り影武者である。
普段はメイド服で主に使えてる。
鳴神と神風は澪と俺のアンドロイドだ。
俺達が許しているため、普段街をぶらぶらしている。
その鳴神と神風は今はメイド服ではなく、軍の最先端技術で作られた服を着ている。
『了解ですわ。私はロミオ様にならせていただきますの』
『了解だ。私はエリアルデ殿に成らして貰おう』
鳴神は俺に神風は澪に形を変えた。それはそれはそっくりに。
「いつ見てもすごいなぁ。鏡を見てるみたいだよ」
それは同感だが、呆けてないで命令してほしい。しょうがなく俺が命令する。
「足音は忍ばせないで、正面の扉から堂々と開けて入って」
『『了解だ』ですわ』
命令を受けた鳴神と神風は教会の正面に降り立った。
足音は消さずに、堂々と扉の前に行き、扉を開けた。二人には魔力を俺たちと同じくらいに錯覚する魔術をかけている。まず、バレない。
『三井さーん。お祈りしに来ましたー!』
ミオの声をトレースして声を出した。
神風の声に反応した牧師こと三井は顔を上げ、神風達の姿を確認したら笑顔で言った。
「やあ。澪ちゃんと楓くん。好きなとこ座って。お祈りを神に捧げよう。……ところで、先ほど小さな爆音が聞こえたのだけど知らないかい?」
「爆音?聞こえませんでしたよ?」
「そうでしたかな……?まあそれはさておき、お祈りのーー」
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