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「黒魚のおにぎりくれ」
「ん」
家でゴロゴロしながらおにぎりを食べる姉弟。
ミオと俺。
ミオの正式名はロミオ・アルマリナ。
俺の正式名はエリアルデ・スミラス。
「……あんがと。……で、次の仕事どーする?…んぐ……俺は仕事貰いに…もぐもぐ……雷樹のとこに、いく」
おにぎりを食べているため、詰まり詰まり話す。
ミオは「食べた後に話せばいいのに。馬鹿だなぁ」と、思ったがそれに気づかないカエデも面白いから言葉に表さないことにした。
「叶くんか、ボクはどうしよっかな。…嵐寺ちゃんとこいこっかな」
「………朱鷺葉のとこか。いく場所同じじゃん」
「あははっ!確かにそうだね!」
ミオは豪快に笑い、俺の手作りタルトを食べた。
叶雷樹は15歳の少年。
別名"鼓舞姫"。男なのに少女のような外見で、能力も舞って役に立つ物だからつけられた別名だそうだ。
俺らと同じで、軍に所属している。
嵐寺朱鷺葉は17歳のませてる少女。
人を寄せ付けない雰囲気を常に漂わしている。
同じく軍に所属している。
多分だけど雷樹の事が好きだな。
隣現在雷樹と同居中。
「というか隣なんだけど」
そしてミオと俺のマンションに居候中の二人。
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