第1章

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お父さんもお母さんもサンタはいるよって、私に教える。 大人が嘘をついていいの? 私は12月が来るといつも不思議に感じる。 私がまだ子供だから、夢を見させようとしているのかな? そんなモヤモヤした思いを抱えていても、時間は過ぎて今年もクリスマスイブがやってきた。 お母さんは陽気にケーキを焼いて、そのついでにクッキーを焼いている。 「お母さん、どうしてうちはクッキーも焼くの?」 私の問いかけにお母さんは笑って答える。 「サンタさんがプレゼント配るのに疲れて甘いものが欲しくなるかもしれないでしょ」 「ふうん……」
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