小さな異変と来訪者。

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──暫くして── 「で?もう一人の方が目を覚ましたら博麗神社(ウチ)で面倒見れば良いの?そっちのは?」 「るふぁはゆはりふぁんのほこに……」 「金平糖口一杯入れてて何言ってるかさっぱりだわ」 「ルカちゃんは私と橙のところで面倒見るわ」 「マヨヒガとあんたの家で面倒みるの?珍しいわね、いつも誰かしらに面倒事押し付けるのに。」 「そうだったかしら。 そう言う事で、ここにあるものは私が一時的に仕舞っておくわね どんなものかの確認作業は、ゼロちゃんが目を覚ましたらにしましょう。」 「……女?」 「ううん、男」 「なんでちゃん付けしたのよ……」 「顔見とく?これから長い付き合いになる事だし、何でちゃん付けしたか分かるわよきっと」 「いい、起きたら呼びに来て頂戴。」 「分かったわ、それじゃ……またね」 「えぇ」 スキマに無縁塚に散乱した外来物とルカもろとも消える紫を見送り、霊夢らため息を1つ吐き頭を掻く。 「精神的にも肉体的にも消耗して昏睡状態から目覚める事が出来たとして………元通りに生活出来るのか、甚だ怪しいところね。 ルカ、ゼロって奴が目覚めたら別人になってて絶望しなきゃ良いけど。」 そう呟いて、踵を返す霊夢であった。
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