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君みたいな存在が私には娯楽として必要なんだ。君だけではない、数億とある星の中から君達は玩具として選ばれる訳さ。
そう続けた神以上のモノは、俺に手を翳す。
駒となった俺を迎えるのはモノとして自由なようでそんなことはない世界が待っているのだろう。
新たな人生は何を目標にすればいいだろうか。数100年で考えるそれを思案しながらも、俺の体は。
いや、魂は眠りにつくような感覚に身を委ねながらも落ちて行く墜ちてゆく。
起きたときそこは異世界であろうことを刻み、警戒という言葉を胸に、眠くなってい――。
起きた刻、そこは名も知らぬ草花に囲まれ。名も知らぬ大地に寝そべっていると俺は無意識に理解した。
我が身に残ったらしい霊力で、周りを確認するもそこが異世界だと感じる空気に、自称神の言葉は嘘ではないと知った。
知識にない草花は、草花としか認識出来なかったのもあるだろうか。
背後に広がるであろう洞窟のような入口だけは遺跡と認識できたが。
俺はやはり死んで亡くなったのだと再確認せざる得ない。
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