第4章

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「お前……耳元で喋んなや……。わざとやっとるやろ」 「さぁ、どうでしょう?」 クスクスと笑うナルの息が耳にかかり、ブルリと身体が身震いする。 それと同時に感じるのは腰がゾクゾクするような痺れ。 「はぁっ……」 落ち着かせようと大きく息を吐くと、ナルが俺の太股の間に膝を割り込ませて来た。 「やっ……何してっ……」 「竜也、可愛い」 「んっ……」 耳元で聞こえるナルの甘い声に、ビクッと肩が揺れる。 俺の背中を抱えていたナルの手が下に降り、腰の辺りを撫でて来た。 ちょっと待て、これはあかんヤツや! 「離せ、ナルっ……」 逃れようと身体を捩ると、ナルの太股が俺の下半身を刺激する。 「あかんって! 俺……!」 このままやと愚息が反応してまう。 懇願するように顔を上げてナルの顔を見つめると、ナルがゴクリと喉を鳴らした。 .
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