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「お前……耳元で喋んなや……。わざとやっとるやろ」
「さぁ、どうでしょう?」
クスクスと笑うナルの息が耳にかかり、ブルリと身体が身震いする。
それと同時に感じるのは腰がゾクゾクするような痺れ。
「はぁっ……」
落ち着かせようと大きく息を吐くと、ナルが俺の太股の間に膝を割り込ませて来た。
「やっ……何してっ……」
「竜也、可愛い」
「んっ……」
耳元で聞こえるナルの甘い声に、ビクッと肩が揺れる。
俺の背中を抱えていたナルの手が下に降り、腰の辺りを撫でて来た。
ちょっと待て、これはあかんヤツや!
「離せ、ナルっ……」
逃れようと身体を捩ると、ナルの太股が俺の下半身を刺激する。
「あかんって! 俺……!」
このままやと愚息が反応してまう。
懇願するように顔を上げてナルの顔を見つめると、ナルがゴクリと喉を鳴らした。
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