第4章

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「先輩、大丈夫だから」 ナルの甘い声も快感に繋がっているみたいだ。 限界も近い、そう思っていると。 「ほら、イって」 耳元でその言葉を囁かれた途端ビクッと身体が揺れて、ナルの手の中に熱を吐き出してしまった。 あー、やってもうた。 吐き出してすぐに感じたのは後悔。 それとナルの声でイってしまった自分への嫌悪。 俺、最悪や。 「はぁっ……ごめっ……」 俺の出してしまった物で汚れた手を、ナルがじっと見つめている。 まだ息も整わないまま謝罪をすると、何を思ったのかナルが自分の手を汚してしまった白濁の液体をペロリと舐めた。 「何してんねん!」 ナルのいきなりの行動に、一気に頬が火照る。 「苦い」 「アホか!」 そういえばカバンにポケットティッシュがあったな、とカバンを漁り、見つけ出したティッシュで急いでゴシゴシとナルの手を拭った。 .
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