3章 この世界の人々

3/20
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/219ページ
「あーー、さっぱりした………あれ?勇誠さんは?」 「星を見に行くってさ。好きみたいだね、そういうの」 案内された宿で風呂を堪能した輝は頭をタオルで拭きながら居間に戻る。 「マジか……あ、じゃあ俺も……」 「あの初瀬って人の所?」 「何でわかんだよ」 「逆にそこしか思い付かないでしょ」 と、返事しながら海翔はテレビをつける。どうやら電気自体は通ってるが、そこに映像が映ることはなかった。 「んじゃ、まあ行ってくるわ」 カツ!カツ! 「!……うん、気をつけて。もしかしたら村に僕ら以外の何かが入り込んでるかもしれない」 窓を叩くのは、海翔が村に入った直後に手放した自立型ユニット。 それがここに来たということは、そういう事なのだろう 「なんかわかんないけど、とりあえず確認も兼ねてになりそうだなっ!!」 飛び出して行った輝を見送り、海翔もまた身支度を整える (敵の数も単独とは限らない……とりあえず俺は俺で村の確認をするべき、かな) ユニット、ピッポを抱えながら海翔も少し遅れて部屋を出た
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!